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生活習慣病について

まずは日常の検診・予防から行いましょう

腎不全の原因は糖尿病、慢性腎炎、高血圧、脂質代謝異常、膠原病と多彩であり、複合的な原因で発症します。
生活習慣病である「糖尿病」・「高血圧」・「高コレステロール血症」や喫煙、肥満、ストレスは「動脈硬化」を誘発しやがては「心臓病(狭心症・心筋梗塞)」や「血管の病気(脳血管障害など)」の原因となります。
なかでも腎臓病が最大の心臓病の原因です。日常の検診・予防が大切な由縁です。

1:慢性腎臓病(CKD)

「蛋白尿が続く」あるいは「クレアチニンが1.0mg/mlを超えている」患者は治療が早急に必要であることを意味しています。原因の特定も必要ですが、高血圧や糖尿病、肥満を合併していればなおさらです。

生活習慣病は、まさに現代病であって、あまりにも普通の病気になりすぎて多くの人が病態を甘く見て放置していることが、結果的に数年後に透析導入や心筋梗塞を招く結果につながります。

慢性腎臓病(CKD)という概念は、2002年アメリカで提唱されたまったく新しい概念です。慢性に進行する腎疾患は多彩であり、理解しづらい事を考慮し、「尿蛋白などの腎疾患の存在を示す所見」もしくは「腎機能低下(糸球体濾過量が60ml/min/1.73㎡未満)これはクレアチニン値で2.0mg/ml程度です」が3ヶ月以上続く状態を慢性腎臓病と定義されています。

慢性腎臓病(CKD)は「末期腎不全(血液透析導入)や心血管疾患の大きな危険因子である」事の証拠が提出され、病態の解明が進み治療法が進歩し「慢性腎臓病は治療法」があることが、慢性腎臓病対策が注目されている背景因子です。

慢性腎臓病は糖尿病や高血圧、など以上に強い心血管系の危険因子でもあり、これを治療することで、透析導入を回避することが可能となった意義な大きな進歩です。

日頃に検診での蛋白尿や自宅での家庭血圧測定を心がけましょう。

2:糖尿病

糖尿病は慢性の高血糖などの特徴的な代謝異常を示す疾患です。糖尿病における糖質、脂質、蛋白質の代謝異常はインスリン効果の不足が原因です。

インスリン効果が不足する機序には、インスリンの供給不足(絶対的不足と相対的不足)とインスリンの作用する臓器や細胞の感受性の低下(インスリン抵抗性)があります。

糖尿病の怖さは、高血糖が続いてもほとんど症状がなく無自覚のまま放置される事です。口渇感や多飲や多尿が出た時には相当進行した状態と言えます。

代謝異常が長期にわたると、細い血管の異常が生じて網膜や腎、神経のなどの異常が生じてきます。この血管合併症が、糖尿病が真怖い病気である由縁です。

糖尿病性網膜症は失明を生じ、また糖尿病性腎症は透析導入の原因になります。
細血管から大血管障害は全身の動脈硬化の原因になり、心筋梗塞、脳梗塞、下肢動脈の狭窄から糖尿病性の壊疽や慢性閉塞性動脈硬化症の原因となり、生命をも脅かします。

検尿による尿糖や検診によるヘモグロビンA1cが高い時には、専門医への相談が必要になります。

3:メタボリックシンドローム

飽食と運動不足が現代の生活習慣となり、結果として「内臓脂肪の蓄積」による肥満が問題視されるようになってきました。

高血圧、糖尿病、脂質代謝異常(高中性脂肪、低HDLコレステロール血症)が個別に治療されていましたが、これらの疾患の主原因が「内臓脂肪の蓄積」による肥満であることが明らかとなりました。

まずは、「内臓脂肪」を減らす事を行いつつ、個別の疾患の治療につなげる事が、動脈硬化疾患である心筋梗塞や脳卒中を減らす効果があることを目的に「メタボリックシンドローム」は定義されました。

すなわち「内臓脂肪の蓄積」があり、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常の内2個以上あればメタボリックシンドームと診断されます。

内臓脂肪の蓄積は内臓脂肪面積(腹部CTで測定)を男女共通で100c㎡として、 これを腹囲で測定すると男性は85cm、女性は90cmとなります。(女性は皮下脂肪が多いので男性よりも大きな値となっています)

歴史的には「死の4重奏」や「インスリン抵抗症候群」「内臓脂肪症候群」などと呼ばれていたマルチプルリスクファクター症候群が基礎にあります。

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